6.28.2015

A rare visiter


夜中に絵をかいていたら、雨音が聞こえてきたので、バルコニーにでてみると、床のうえに、これがひっくりかえって手足をバタバタさせていました。
スロバキアのカブトムシ!
ペテルが、はじめて生きている本物を見た、と言っていました。
わたしも、スロバキアで、クワガタムシを見たことがありますが、これははじめて。
なんてめずらしいお客さまが、やってきたのでしょう。
さっそく保護して、水に溶いたハチミツをあたえてみましたが、本人、緊張しているのか、体をかたくして、ちいさな触覚で目の前につきだされたものが何か、確認しています。


ほら、ちゃんと角がついています。恐竜のトリケラトプスみたい。
日本のカブトムシよりひかえめな姿ですが、これでもりっぱなオスです。


自然保護区の切手のモチーフにもなっています。
スロバキアのクワガタといっしょに、スペシャル・切手シートです。


切手として使えるのは、2枚だけです。でも、それ以外の部分も、手を抜くことなく、こまかい絵が描かれています。保護地区に生息する虫たちが、地図のうえに並んでいるデザインです。







 この切手シートの絵を描いたのは、わたしの恩師、デュシャン・カーライ先生です。カーライ先生の手がけられた切手は、どれもとても繊細で美しく、ヨーロッパでもっとも美しい切手の賞も受賞されています。
カーライ先生については、いつかブログの記事でくわしくご紹介したいと思っています。

わが家をおとずれたカブトムシ男爵ですが、はちみつ水といっしょに竹カゴに入れて、バルコニーにだしておいたところ、ご帰宅されたようで、朝には姿が消えていました。ご自分で飛んでいかれたのだろうと、願っています。