ブラチスラヴァの歯医者に行ったついでに、靴を買おうと、市内のショッピングセンターへ行きました。東京生まれ、東京育ちのわたしは、毎日、犬の散歩で野原を行ったり来たりしていたり、畑で野菜の世話をしていると、時々、無性に街へ出て、ウィンドウ・ショッピングをしたり、何か華やかなものを選んだりしたくなってしまうのです。
わたしが、今日行ったのは、”EUROVEA” という、ドナウ河沿いに建てられたモダンなショッピングセンターです。隣りにはシェルトンホテルがあり、スロバキア新国立劇場も目の前と、あるところ鳴り物入りで造られたおしゃれゾーンです。
ブラチスラヴァ市内には、何ヶ所か、大きなショッピングセンターがあります。わたしが知っているだけでも6ヶ所。ということは、実際はもっと多
いかもしれません。人口約42万のブラチスラヴァに対し、こんなにたくさんのショッピングセンターは、やっていけるものなのでしょうか?中の店舗は、どこ
もほとんど同じ。H&M, ZARA, C&A・・・・外国資本のファッションや化粧品のお店がずらりと並んでいます。
”EUROVEA”の内部は、こんな・・・・・・・・・・・
あんなに行きたかったショッピングセンターなのに、歩いているうちに、気後れがしてくる・・・。
とくに、お店に入って、鏡に映った自分のすがたを見ると、そそくさとその場から消えたくなる。こっちの人たちは、背は高く、手足も長く、顔も西欧人だし、やっぱり華やかなんですよね。その中に混ざったわたしは、きつね女房どころか、たぬき女房といった風情です・・。
で、腹がすいては戦はできぬ、と、ランチタイム。がんばれ、東京育ち!
フードコートで、チーズをはさんであげたチキンと焼きジャガイモ、キャベツサラダ+コーラのセットをいただきました。ジャガイモがとっても美味しかったです。
おなかがいっぱいになったたぬき女房は、何だかもうお店を見るのがめんどうになり、建物の外へでました。
目の前に、ドナウ河がゆったりと広がっています。
川岸でくつろぐ若者たち。
貨物船が河をのぼっていきます。船尾に赤、黄、青3色の旗をつけているから、ルーマニアの船なのでしょう。
広場で野外写真展がひらかれていました。
ドナウ河で人々が泳いでいる写真です。
このショッピングセンターの河をはさんだ向こう岸には、かつて、プール施設も備えた、大水浴場があったのだそうです。1934年にプール場がオープンし、第2次世界大戦中もおおぜいのブラチスラヴァ市民が、ここで水遊びを楽しんでいました。しかし、1944年、アメリカ空軍の爆撃により、プール施設は壊滅的な打撃をうけました。この写真は、たぶん第2次世界大戦前の風景と思われます。
今は、水質も悪くなっているので、ドナウ河で泳ぐ人は、ほとんどいません。