6.11.2015

Contemporary Slovak Illustration for Children's Books


ブラチスラヴァへは、BIBIANA(子どものための芸術の家)でひらかれている「現代のスロバキア・絵本イラストレーション展」を観にいきました。
この2年間に出版された絵本のイラスト原画が展示されています。この中から、この秋にひらかれるBIB(ブラチスラヴァ国際絵本原画ビエンナーレ)のスロバキア代表作品が選考されます。総勢33名の作家の中から、BIBに出品するのは15名です。わたしの夫、ペテル・ウフナールの作品も含まれていました。

残念ながら、私には、全体の印象はイマイチでした。
若い世代の作品が、コンピューター・グラフィックス、または、典型的な子どもの絵本イラスト的なものが多く、見ていてもの足りないのです。世代が上の作家の作品には、近くによってじっと見たくなる絵がありました。筆やペンで丹念に描かれた絵の厚みが、わたしには魅力的でした。

しかし、絵本は印刷物です。しかも商品。丹念に描かれた絵が本になったときに、効果的に見えるかどうかはわかりません。軽く楽しい絵本のほうが、売りやすいでしょう。
スロバキアのイラストレーションは、どこへ向っていくのでしょうか。