Showing posts with label Books. Show all posts
Showing posts with label Books. Show all posts

2.20.2016

新刊のお知らせとメイキング画像。

長いこと更新をおろそかにしてしまいました。
ひさしぶりに、こんにちは。

今回は、2月20日発売の新刊のお知らせです。


「おれたち、ともだち!」シリーズの13冊目、『いつだって ともだち』(内田麟太郎・作/偕成社刊)です。前回の『よろしく ともだち』が出たのが、2012年5月でした。あれから、もう4年近くの年月が過ぎてしまったなんて、ボー然としてしまいます。
が、何はともあれ、めでたく13冊目が出版されました。

お近くの本屋さんで、手に取って見ていただけたらうれしいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

そして、今回のブログでは、シリーズ新刊刊行を記念して、本になるまでのメイキング画像の一部・・・ボツになったスケッチを公開しちゃいます。

まず、表紙&裏表紙。


表紙にアンティークの木造一輪車を使いたくて、こんなラフを描きましたが、『あいつもともだち』に似ているので描きなおし。(ちなみに、この土木用一輪車のことを「ねこ車」って呼ぶって、知ってますか?)

ウラ表紙は、『ともだちくるかな』のキツネさんに対抗させようと、描きなおし。
以下のようになりました。


次は、お話中ほどの大事な場面。
星空の下、キツネが穴の中にひとりぼっちというシーン。
一枚の画面の中に、星空のうつくしさも、穴の大きさも、そして孤独に怒っているキツネの気持ちも描きたいという、よくばったシーンです。

最初は、こんなでした。


なんか、イマイチですよね。
で、試行錯誤・・・・・・・


星空の大きさを広げてみたり、キツネの大きさを変えてみたり・・・・・うーん、しっくりこないなぁ・・・・。
その時、あるアイデアが閃いて・・・・・・・描きなおしてみました。


キツネを背中側から描くことにしたのです。
表情を描かないことで、かえってキツネの気持ちが、伝わってきたように思えませんか。
また、キツネの怒った顔が描かれていたときは、どうしてもそこへ目が引きよせられてしまい、星空に目が向きませんでした。キツネの形が抽象的になって、星空が迫ってくるようになりました。
うまくいきそう・・・。

こんなふうに、読者のみなさんに絵本が手渡される間に、いろいろな試行錯誤があります。
わたしは絵描きだから、今回、絵を作る上でのメイキングを公開しましたが、お話を作られる内田麟太郎さんは、文章を完成させるまでに、きっと、たくさんの七転八倒を(ひそやかに)繰り返していらっしゃることと思います。

これらのラフが絵本の中でどんな絵になっているか、どうぞ見てくださいね。



ここ数か月は、一度に3つの絵本のラフ作りに取り組んでいて、頭の中が、キノコとベーコンの入ったスクランブルエッグ状態です。
その一部をちょこっとだけお見せします。




いろいろでしょ?

ほとんどラフが完成しているもの。まだまだ手を加えらければならないもの・・・・などなど。
ラフから絵の具による本描きがはじまり、いつか絵本が完成することを、待っていてください。







1.19.2016

戦後71年。


ご報告おそくなりましたが、年のはじめに「鬼ヶ島通信・」が届きました。
わたしが初マンガを寄稿した、50+16号です。
今号の表紙は、みやこしあきこさんの西洋風なオニです。雄ヤギのようなりっぱな角がすてき。
表紙、扉、裏表紙の3枚でしゃれたショートストーリーになってます。
中には、佐藤さとるさんをはじめ児童文学のそうそうたる顔ぶれの作家さんたちが連載や短編を寄せていて、読み応えたっぷりです。「鬼の創作道場」という作品投稿の場もあります。

この雑誌には、毎号シンプルな「お題目」が出ます。これに縛られることなく自由なテーマで創作してもよいのですが、わたしは「お題目」にあわせて描きました。
今号は、「てん」。
「てん」と聞いて、なにを思い浮かべますか?
天空? 天丼? 展覧会?・・・・・・・・・はたまた、動物のテン?

10ページの短編マンガはこんな感じです。


お手に取ってご覧いただけたら幸いです。
「鬼ヶ島通信」のHPはこちらです。→ http://onigashima-press.com/

マンガという形でちゃんと印刷物として発表したのははじめての経験だったので、まだまだぎごちないです。でも、マンガは描いてみるといろいろ気が付くこともあり、おもしろかったので、次号にもまた寄稿させていただくことにしました。
このマンガへのご意見や感想をいただけたらうれしいです。

この雑誌の編集者Kさんが、雑誌といっしょに、やはりご自分が編集された本を一冊同封してくれました。


野上暁編の8人の児童文学者が語る現代史、です。
まだ全部を読み終えていないのですが、語られる思い出の中に、戦中、戦後の児童文学、雑誌、映画がたくさん出てきます。
この本の中で、わたしがいちばん最初に読んだのは、岩瀬成子さんの思い出でした。その理由は、岩瀬さんが戦後生まれだったからです。わたしは今、戦後70年の間に、ほんとうのところ何があったのか、・・・・・・とても知りたいのです。

岩瀬さんは敗戦から5年後、山口県でお生まれになりました。わたしより10年ほど年上なので語られるお話の内容は、わたしの体験とは違います。しかし、そこに出てくる文化や雰囲気は、小さかったころのわたしが、なんだかよくわからないけれど、自分のすぐ横に確かにあったと記憶しているものと同一でした。
「ほびっと」という名前の反戦喫茶は、わたしの母の口から何度も聞いていた「ほびっと村」と何か関係があるのでしょうか。当時のわたしには、その名前がトールキンの『ホビットの冒険』からきているなんて知る由もなく、ただその耳にきこえる「ほびっと」という言葉に、なにか特別のものを感じていました。
母親がとつぜん、アルコールランプを使うコーヒーのサイフォンを買ってきて、コーヒー牛乳やネスカフェとは一線を画して飲んでいたこと。わたしは、コーヒーは飲めなかったけれど、ぶくぶく泡立ちながら上の層へとのぼっていく水を見ながら、空気はあたためると膨らむことを学んだのです。
掲載写真にあった「ほびっと」のマッチの絵が、長新太さんであることは、おどろきでした。

わたしがまだ幼かった’60年代、隣町の立川には、立川米軍基地がありました(1977年、基地跡地は日本に全面返還。)当時は、まだ、白い着物をきて帽子をかぶった傷痍軍人さんが、デパートのわきの道にすわって物乞いをしてる姿に出会いました。子ども心にとても怖く、横目でちらちら見ながら前を通りすぎました。家には「のらくろ」のマンガ雑誌があり、何度もページをめくりましたが、初期のころののらくろが二等兵で失敗ばかりしていたものは読めても、階級があがり偉くなってからの部分は、我が家にはありませんでした。包み紙にアトムやウランちゃんのついた明治チョコレートの広告が裏表紙の「鉄腕アトム」の雑誌もありました。
そんなわたしの世代には、政治とかデモとか「反対」とかにアレルギーを感じ、無関心な人が多いです。こわいくらいに。

もう一冊、おすすめの本を紹介します。


サラエボでの戦時下に子ども時代をすごした人たちが、当時の一番強く残っている思い出を、SNSの短文に書き表したものが、集められています。
この本の中には、戦争のリアルが詰まっています。SNSに凝縮された「戦争の実態」は見かけは小粒ですが、とても重く、いちどにたくさん飲み込むことはできません。

最近は、「戦争」「平和」という言葉が、ねじまげられ、ゆがんだ姿で目の前に突き出されている気がして、わたしは呆然とします。




© Nana Furiya





6.12.2015

Bumblebee


きいろいノッポさんの上で、マルハナバチが蜜をあつめていたので、激写。といっても、花にピントが合ってしまったこれが、一番ましな写真です。
ミツバチよりひとまわり大きい丸っこい体をせわしなくうごかしながら、マルハナバチは花から花へ飛びまわります。ズビズブズビズブズズズズズ・・・・羽音もミツバチの倍うるさくて、しかも花の蜜を吸い、花粉をあつめながらも、羽ばたきを止めません。ケシやカボチャの花にマルハナバチがきているとすぐわかります。花全体がブルブルふるえているから。
畑にいて、マルハナバチがくるとうれしくなります。だって、いっしょに畑仕事をしているみたいで、ゆかいな気持ちになるからです。あ、いっしょに畑仕事しているのは、ほんとうのことですね。

マルハナバチが登場する絵本で忘れられないのが、 これ。


ポターは、ピーターラビットで有名です。これも、そのシリーズの一冊です。
「まことにきれいずきな」のねずみのチュウチュウおくさんが、きもちのよいマイホームに侵入する、さまざまな虫たちをおいはらいながら、ハウスキーピングに精を出すのですが、なんと、あるとき、部屋のひとつを、マルハナバチの巣が占領していることに気がついて・・・・・・。


ポターの描く、虫、動物たちは、何度見てもため息がでるほどリアル。なのに、服を着たり、擬人化されていても、まったく違和感がありません。すばらしいなぁ。

この絵のマルハナバチは、おしりが白いです。わたしの写真も見てください。これが、西洋マルハナバチの特徴です。
マルハナバチにはいろいろな種類があるのですが、なじみ深いのは、黒、白、黄の3色が縞になっているものですね。日本のマルハナバチ(エゾオオマル、エゾコマル)は、おしりが黄いろです。

ポターはちゃんと見ているのです。 すごい・・。

6.11.2015

Contemporary Slovak Illustration for Children's Books


ブラチスラヴァへは、BIBIANA(子どものための芸術の家)でひらかれている「現代のスロバキア・絵本イラストレーション展」を観にいきました。
この2年間に出版された絵本のイラスト原画が展示されています。この中から、この秋にひらかれるBIB(ブラチスラヴァ国際絵本原画ビエンナーレ)のスロバキア代表作品が選考されます。総勢33名の作家の中から、BIBに出品するのは15名です。わたしの夫、ペテル・ウフナールの作品も含まれていました。

残念ながら、私には、全体の印象はイマイチでした。
若い世代の作品が、コンピューター・グラフィックス、または、典型的な子どもの絵本イラスト的なものが多く、見ていてもの足りないのです。世代が上の作家の作品には、近くによってじっと見たくなる絵がありました。筆やペンで丹念に描かれた絵の厚みが、わたしには魅力的でした。

しかし、絵本は印刷物です。しかも商品。丹念に描かれた絵が本になったときに、効果的に見えるかどうかはわかりません。軽く楽しい絵本のほうが、売りやすいでしょう。
スロバキアのイラストレーションは、どこへ向っていくのでしょうか。


6.01.2015

かえる嫁


昨日の毛玉が、美しく変身しました! いいえ、脱皮しました!



















これ、ぬけがら~。

 












旧ユーゴスラビアの昔話「かえる嫁」を思い出しました。画像は、私が2013年に描いたさし絵です。





















のら書店出版の『三本の金の髪の毛  中・東欧のむかしばなし』(松岡享子・訳)をどうぞご覧ください。